2012/02/09

あかんかったんですって。

このブログでもチョコチョコと韓国の案件のことを
書かせていただいておりました。

今年に入って、営業担当が最終価格交渉に出張し、
後は発注を待つだけということでした。


しかし、先日、正式にダメだったとの連絡があったようです。
韓国のメーカーになったと言うことです。

決まったことはしょうがない。
次の案件に向けて、がんばるだけです。


会社からの報告内容を聞いて感じたこととして、

まず、政治力の不足。
韓国メーカーはエンドユーザーの会社の副社長を押さえたんです。
ウチはそこまで押さえきれなかったようです。

あと、決済が米ドルですから、円高が効いています。
ましてや、相手先は韓国ですからウォン安。
輸出する側から言えば、にっちもさっちもいかない。

円高って輸入する側や海外旅行をする方にはメリットがあり、
一部では歓迎するような報道がなされています。
しかしながら、輸出する側、海外旅行をされる側(日本に入国する)から
すれば、何のメリットも無いんです。

つまり、お金は出ていくけど、
お金が入ってこないと言うことですよ。

ものづくりと貿易で成り立っている国なのにねぇ。
と思うんです。

中小企業のワタクシたちですらリアルに感じてしまい、
主要な国に支社を出そうか。と言う話が出るくらいです。
基幹産業の大企業はそりゃ、すごい打撃です。

そりゃ、現地生産したほうが得ですって。


となると、本当に日本の産業が空洞化してしまうと思うんですよね。
やっぱり、日本はものづくりの国です。それを国内だけに留まらず、
海外にも売っていく。貿易収支で稼いでいく。
それとも、新しい産業構造でも作るんですか?


こんな記事もあるくらいっすよ。
ものづくり大国に危機…製造業、決算総崩れ


↑に出てくる企業はそれなりに構造的な問題も抱えているとは
思うんですけど、やっぱり、円高は一因ですよ。
それと、たとえば、サムスンに学ぶべきこともあるでしょう。
経営者はこういう時って、もっと謙虚になるべきではないでしょうかね。

それができない、それをしない経営者は怠慢で傲慢だと思います。



なーんて思う、今日この頃です。

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