2011/03/01

はむ語で書くな。

会社でレポートを書いていて、ふと思い出しました。

新卒で入った会社でのできごとです。
未だにすごく良く覚えています。

とある実験をして、そのレポートを書くことになりました。
このレポートは、会社の正式文書として数年間保管されるものです。
ですので、このレポートを書くと言うことは自分の実績になるのです。

入社して間もないワタクシにそれを書かせてくれたのです。

実験は半日で終わり、データをまとめて、大まかなストーリーを作って。
と言うところまでやって、レポートを書き始めました。

当時は、このレポートは手書きであることが条件で、かつ、エンピツないし、
シャーペンで書くことになっていました。
(おそらく、今は違うと思いますが・・・・。)

初めてのレポートだったので、かなり、気合を入れて書いていました。
何だかんだで、1週間くらいかかったのではないでしょうか。
何度も見直しもして、自分の中では、完璧に仕上げました。

それで、決められたとおりの順序で回し始めました。

まずは、直属の上の方です。
自分の中では、完璧なので勇んで出しました。。。。

はい、すぐに帰ってきました。
真っ赤っ赤になって。
しかも、付箋だらけ。
その上、レポートの表紙のところに大きな付箋が貼り付けてあって、
そこには、このようなことが書かれていました。

「日本語で書きなさい。はむ語で書くな。」
って。
(もちろん、「はむ語」はワタクシのリアルの名字で書かれていましたよw)

ワタクシは何のことだか、サッパリわからず、
書いた本人に聞きに行きました。

そこで、このように言われました。
「学生時代は、難しく書くことを習ってきたはず。だけど、ここは、大学じゃない。
誰が読んでもわかるように書きなさい。こんなんじゃ、誰も読んでくれない。
だから、はむ語って書いたんだよ。」
って。

だけど、一朝一夕でできません。
結局、このレポートを回せるのに1ヶ月くらいかかりました。

ここから、とにかく訓練をしました。
正式文書でない、簡易的なレポートを発行しまくりました。

結局、何も言われなくなるようになるまでに、3年くらいかかりましたね。

最後は、
「はむ君の報告書は、客観的に書かれているからすごくわかりやすい。」
と言われるようになりました。


十数年前のできごとですが、すごく良く覚えています。

今ワタクシが、「はむ語で書くな。」と言った上の方の年齢になりました。
果たして、その方のようになれているのかどうか・・・・。
自信がないですね。


「もっと、もっと精進しないと」と思う、今日この頃です。

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